一般社団法人 軽金属溶接協会

低温接合委員会

活動目的

本委員会は、アルミニウムのろう付及びはんだ付などアルミニウムの低温接合に関する調査研究を実施して技術の伝承と向上に寄与し、また標準化に係わる検討を行うことを目的として設置されています。

この目的達成のために本委員会は、以下の活動を実施しています。
  1. アルミ低温接合技術に関する調査、試験及び研究
  2. アルミ低温接合技術の標準及び規格に関する調査、検討、審議及び立案
  3. アルミ低温接合技術の普及向上のための教育及び啓蒙活動
ろう付技術とは?

事業計画

委員会

年に3回程度開催される委員会ではアルミニウムのろう付に関係する材料、特にアルミニウムブレージングシートのJISに関わる審議,およびアルミニウムろう付技術の伝承と向上に寄与することを目的に活動しています。そのため、会員会社持ち回りで委員会における研究発表を実施しています。また、最近のブレージングシートの薄肉化に関し、それに対応したろう付性評価試験方法(LWS T 8801)の確立を共同研究にて実施しています。さらに、機関誌「軽金属溶接」の「ろう付・はんだ付特集号」への編集協力を行います。

共同研究

アルミニウムブレージングシートの薄肉化(0.2mm 厚さ前後)が、昨今、軽量化などの点から求められています。しかしながら、薄肉になるとろう付熱サイクル下では、反りや座屈変形が大きくなる傾向があり、そのろう付性を評価することが困難となります。
この薄肉材に対応したろう付試験方法を確立し、LWS T 8801 を改正するべく、共同試験に取り組んでいます。また、これらの結果をとりまとめ、委員会報告として機関誌「軽金属溶接」などで公表することによりユーザへの便宜を図る予定です。

最近の成果報告

なお、『ろう付フィレット部の特性試験結果』は、ICAA13(2012年6月、USA ピッツバーグ)に講演発表し、当協会創立50周年記念共同研究成果としてCD-R にて発売中 (出版物をご参照ください)。

その他

関係する規格

  • JIS Z 3263: アルミニウム合金ろう及びブレージングシート
  • JIS Z 3281: アルミニウム用はんだ
  • LWS T 8801: アルミニウムブレージングシートのろう付性試験方法